FXとは?基礎知識
FXは少額からでも大きな利益を狙えることが大きな特長です。初めての投資は、誰もが怖いものです。まずは仕組みを知ることから始めましょう。これからFXを始める初心者の方に向けて、必ず覚えておきたい基礎知識を図解付きで丁寧に解説します。
FX(店頭外国為替保証金取引)は元本や利益を保証するものではなく、相場の変動や金利差により損失が生ずる場合がございます。お取引の前に充分内容を理解し、ご自身の判断でお取り組みください。
- 外国為替市場では、24時間常に為替レートが変動しております(土日・一部の休日を除く)。相場がお客様の予想と反対方向に進んだ場合、為替差損が発生します。
- お客様がお預けになった保証金額以上のお取引額で取引できるため、保証金以上の損失が出る可能性がございます。
- CFA株式会社の取引売買手数料は0円ですが、取引レートには売値と買値に差(スプレッド)が生じます。
- 店頭外国為替保証金取引は、日々金利差調整額(スワップポイント)の受払いが発生します。スワップポイントは、一定期間固定されたものではなく、取引対象通貨の金利情勢などに応じて変動し、受取りから支払いに転じることがあります。
- マーケットの状況によっては、当社の通常の営業時間帯であっても、取引レートの提示が困難になる場合があります。また、天災地変、戦争、政変、為替管理政策の変更、同盟罷業等の特殊な状況下で特定の通貨のお取引が困難または不可能となる可能性もあります。
株式会社CFA株式会社
FX(外国為替保証金取引)とは通貨同士を交換すること
FXとは英語のForeign Exchange(外国為替の意)を略したもので、外国為替保証金取引、外国為替証拠金取引とも同じ意味を指します。
この「外国為替」とはお金を交換することを意味しています。世界中にはたくさんの国があり、それぞれ独自のお金を使用しています。たとえばアメリカでお金を使う場合、両替所などで日本円を米ドルに交換しますが、この交換こそが外国為替そのものといえるのです。
FXとは?動画で紹介
FXは為替差益で利益を得られる
それでは円とドルを交換するとき、1ドルは何円になるのでしょう?
このときのドルの価値をあらわしたものが「為替レート」です。
テレビや新聞で「1ドル=100円」などと言うことがありますが、これは「1ドルの価値は100円と同じです」という意味があるのです。
また、この為替レートはいつも同じというわけではなく、日々変化しています。
仮にアメリカで円をドルに両替したときの為替レートが「1ドル=100円」だったとします。
その後アメリカから帰国して余ったドルを円に両替したとき、為替レートが「1ドル=105円」に変化しました。
すると過去に100円で買ったはずのドルを5円高い105円で売ることができ、1ドルあたり5円の利益が出ます。
つまりドルの為替レートが値上がりしたことで利益を得られたことになります。
反対にドルが値下がりしていると損失になってしまいます。
FX投資家はこのように日々変化する為替レートをみながら、たとえば安いときに買って高くなったら売る、という取引をして利益を得ることができるのです。
なお、この通貨の価値の差で得る利益を為替差益(スポット益とも)といいます。
また、利益はドルを購入するときの量でも変わってきます。
もしも1ドルではなく100ドルを買っていたら100×5円=500円の利益となり、10,000ドルを買っていたら10,000×5円=5万円の利益となります。
FXの魅力
FXは少額で大きな取引ができる
FXにはレバレッジという仕組みがあり、口座に預けた資金の最大25倍(個人の場合)もの取引が可能です(※1)。
逆にいうと少額の資金でも取引できるということになりますが、この資金効率のよさがFXの大きな特徴となっています。
実際にCFA株式会社では取引保証金額が10万円未満としている方が最も多く(※2)、少額取引の高いニーズを裏付けています。
投資と聞くとまとまった資金が必要と思われがちですが、FXは比較的少ない資金で始めやすい投資といえます。
なお、CFA株式会社で取引するときの必要保証金は各通貨ペアで異なり、為替レートによって変動することもあります。
- 初心者の方は低レバレッジでの取引をおすすめします。また初心者の方に限らず、投資は余剰資金で行うことを心がけてください。適切なレバレッジについては後述します。
- 出所:外為白書 2021 「FX取引の際の取引保証金額」
FXはほぼ24時間取引できる
FXは平日なら土日・メンテナンス時間を除き基本的に24時間いつでも取引できるのも魅力です。
通貨を取引する市場は日本、イギリス、アメリカなど世界中にあります。
日本で取引される朝から夕方までの時間帯は当然ながら欧米は休んでいます。
そして日本が夕方になるとイギリスの人々が起き、夜になるとアメリカの人々が起きだして取引を始めます。さらに欧米に夜が訪れると地球が1周回り、オセアニアや日本の市場が再び動き出します。
このように地球を巡って取引のリレーが引き継がれることで、FXは24時間取引することができるのです。
そのためFXは、昼間は仕事で忙しい会社員やお店を経営している方でも夜の空き時間で取引できます。
アンケート調査でも21~24時に最も活発に取引する姿が浮き彫りになっており(※3)、日本の株式投資のケースとは大きく様相が異なっています。
このようにFXはさまざまなライフスタイルに柔軟に対応しやすい投資という一面も持っているのです。
- 出所:外為白書 2021「FX取引をする時間帯は?」
FXはスワップポイントを毎日もらえる
FXは短期間で為替差益を狙う手法が主流ではありますが、長期間の運用でもメリットがあります。
FXにはスワップポイントという金利のような仕組みがあり、トルコリラなどの高金利通貨を買うとほぼ毎日利益を得ることが期待できます。
多忙であまり為替市場をチェックできない方にとっても、スワップポイントは心強い味方となるかもしれません。
ただし、低金利通貨を買った場合や、高金利通貨を買ったあとで金利が低くなってしまうと、反対にスワップポイントが支払いに転じてしまうことがあります。
さらに高金利通貨として知られる、いわゆる新興国通貨の取引においては突発的な相場の急変動が起こりやすい点に注意してください。
スワップポイントについて詳しく知る
各通貨ペアのスワップポイントを確認する
FX(為替)はあらゆる投資商品の理解につながる
FXの投資対象となる為替レートは、様々な要因で動きます。日銀総裁やアメリカ合衆国大統領などの要人発言。GDP、物価、雇用など世界各国の景気。貿易収支や金利など。市場の注目テーマはその都度変わります。こうした世界の動きに合わせて為替レートが動き、他の投資市場にも影響を与えます。
外国商品を扱う『投資信託』『債券』。売上を外貨建てで計上する輸出入企業の『株価』。米ドルレートと相関関係があると言われる、『金』『石油』『天然ガス』の価格。このように為替は多くの投資商品と関係があります。
投資に興味はあるけど何を始めるかまだ決めていないという方は、まずはFXを通して為替の世界に触れてみるのもいいかもしれません。その知識は、いつか投資を始めるあなたをサポートする強力な道具となり得ます。なんとなく眺めていたニュースが貴重な情報源になるなんて、ワクワクしませんか?
口座開設から取引までの流れ
1. FX会社を選ぶ
まずはFX会社を選びましょう。各社とも取引ツールやスプレッド、スワップポイントなどに特徴がありますが、初心者の方は少額から取引できることも重要な要素です。目安は最小の取引単位(Lot)が1,000通貨であること。ドル/円なら1万円程度の資金でも始められます。
2. 口座を開設する
FX会社を選んだらホームページで口座を開設します。口座開設のページで必要事項を入力し、本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)やマイナンバーカードを提出してください。審査に通過すれば口座情報やパスワードが送付されます。
3. 資金を入金
FX会社から送付された口座情報を使ってログインできたら資金を入金します。銀行振り込みのほか、CFA株式会社では即時入金できる便利なクイック入金サービスも使えます。
4. 取引を開始する
資金の入金を確認したら取引開始です。初心者の方はまず1Lot(1,000通貨)から始めることをおすすめします。少額といってもしっかり自分の取引ルールを守り、注文ツールの使い方や予測に必要な知識、取引の経験などを積んで安定・継続した利益を目指しましょう。
FXのリスクと注意点
FXはハイリスクハイリターンになる可能性も
FXがハイリスクハイリターンだと言われている理由は「レバレッジ」にあります。レバレッジとは預けた保証金の最大25倍(個人の場合)もの取引ができるFXの制度のひとつです。レバレッジを高くすると利益も大きくなる反面、思惑と反対に動いた場合は損失も大きくなってしまいます。
レバレッジの計算方法は以下になります。
レバレッジ=(現在の為替レート×取引数量)÷有効保証金
米ドル/円※4のレバレッジイメージ
保証金 | 取引数量 | レバレッジ | 損益 (±1円動いた場合) |
---|---|---|---|
10万円 | 5,000通貨 | 5倍 | 0.5万円 |
10,000通貨 | 10倍 | 1万円 | |
20,000通貨 | 20倍 | 2万円 | |
20万円 | 5,000通貨 | 2.5倍 | 0.5万円 |
10,000通貨 | 5倍 | 1万円 | |
20,000通貨 | 10倍 | 2万円 |
- 1米ドル=100円、1Lot(1,000通貨)の必要保証金額=4000円
例えば、保証金10万円で米ドル(1ドル=100円換算)を1万通貨買う場合、100万円分の取引を10万円で行うことになるので、レバレッジは10倍になります(100円×10,000通貨÷10万円=10倍)。
このとき米ドル円のレートが1円上がると1万円の利益(1円×1万通貨=+1万円)になりますが、1円下がると1万円の損失(―1円×1万通貨=―1万円)になってしまいます。
レバレッジを低く抑えるには、取引数量を減らす、または保証金を増やす必要があります。
先ほどのシミュレーションから取引数量を減らしてみます。
保証金10万円で米ドル(1ドル=100円換算)を5,000通貨買う場合、レバレッジは5倍になります(100円×5,000通貨÷10万円=5倍)。
今度は、保証金を増やしてみましょう。保証金20万円で米ドル(1ドル=100円換算)を10,000通貨買う場合も、レバレッジは5倍になります(100円×10,000通貨÷20万円=5倍)。
レバレッジが低いため大きな利益は狙いにくいですが、その分損失を小さく抑えることができます。また、レバレッジは専用の設定項目があるわけではなく、預け入れる保証金や取引数量で調整するものだと覚えておいてください。
FXの注意点 ロスカット(自動決済)
ロスカットとは、一定水準以上の損失が発生した場合にさらなる損失の拡大を防ぐ、投資家の保護を目的としたFXの制度のひとつです。ロスカットが設けられていないと、預けた保証金を全額失うばかりか、追加で資金を払わなければならないこともあります。
ロスカットによる決済で損失は確定するものの、原則として最低限の資金は温存されます。ただし、相場があまりにも急激な変動をした場合は、預けた保証金以上の損失が発生する可能性もあります。
ロスカットは、有効比率が100%を下回ると発生します。
有効比率とは、ポジション全体の必要保証金に対する自身の保証金の割合を指します。
取引数量ごとの有効比率イメージ
取引通貨 | 取引数量 | 必要保証金額 | 保証金10万円の 有効比率 |
---|---|---|---|
米ドル円のみ※5 | 5,000通貨 | 2万円 | 500% |
10,000通貨 | 4万円 | 250% | |
20,000通貨 | 8万円 | 125% | |
米ドル円+ユーロ円※6 | 5,000通貨+5,000通貨 | 4.6万円 | 217% |
10,000通貨+10,000通貨 | 9.2万円 | 109% |
- 1米ドル=100円、1Lot(1,000通貨)の必要保証金額=4000円
- 1ユーロ=130円、1Lot(1,000通貨)の必要保証金額5,200円
例えば、米ドル(1ドル=100円換算)を10,000通貨買うとします。このとき、必要保証金は4万円になります(4,000円×10Lot)。つまりポジションの損失が膨らみ、有効評価額が4万円を下回ると、持っているポジション(この場合だと米ドル10,000通貨)が強制的に決済され損失確定となります。
また米ドル10,000通貨に加えて、ユーロ(1ユーロ=130円換算)も10,000通貨買うことにしました。必要保証金は米ドルの4万円にユーロの5.2万円(5,200円×10Lot)を加えて、9.2万円になります。有効評価額が9.2万円を下回ると、ロスカットとなります。
このような意図しない決済を避けたい場合は、保証金を増やす、または取引数量を減らして高くてもレバレッジ5~10倍での取引を心がけるとロスカットの可能性が低くなります。また初心者の方に限らず、投資は余剰資金で行うことを推奨します。
FXはメリットいろいろ
国際決済銀行(BIS)によると世界のFXの取引量は年々増大しており(※7)、日本でもたとえばCFA株式会社では取引口座が58万口座以上(2022年11月現在)まで達しています。
いつでも少額で取引できるFXですが、ほかにも通貨の価値が下がっても為替差益によって利益を出すことができる、ほかの金融商品に比べて手数料が安いなどの特徴もあります。こうした数々の特性がライフスタイルの多様化が進む現代にマッチしているのかもしれません。
よく言われるように自分に合った投資を見つけることは重要ですが、独自のメリットが多く、手軽でフレキシブルな金融商品であるFXはひとつの有力な選択肢といえるでしょう。
- 出所:BIS Quarterly Review December 2019
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